生活習慣を見直そう。
寒がりで手足がいつも冷たい、下半身が冷えやすいといった症状を、「陽虚(ようきょ)」といいます。
このタイプは体質でもありますが、生活習慣と大きな関わりがあります。
寒がりのわりには無防備で、夏の冷房の中でもノースリーブとサンダルだったり。
気の向くまま、冷たいものばかり食べてしまう、など。
積み重なると、さまざまなトラブルが生じてきます。
出やすい不調とトラブル
・手足がいつも冷たい
・下半身が冷えやすい
・顔色が青白い
・膀胱炎をくり返す
・冷えると腰や関節が痛む
など、冷えの症状があらわれます。
おすすめの食事
体を冷やす食べ物に注意
冷たい食べ物や、氷の入った飲み物、アイスクリームなどの冷菓をできるだけとらないようにすること。
お弁当や、冷蔵庫の中のお惣菜は、必ず温めて、飲み物もできるだけ温かいものをとるようにしましょう。
また、果物や夏野菜も体を冷やす作用を持つものが多いので、食べすぎに気をつけましょう。
陽気を補う食材&スパイスを上手に使う
冷えを改善するためには、からだを温めるエビ、ラム肉、牛肉、鶏肉などを適度にとりましょう。
調理法も、温かいスープや鍋料理がおすすめです。
また、シナモン、ターメリック、フェンネル、こしょう、山椒、八角、しょうが、にんにく、ねぎ、唐辛子などのスパイスを積極的に摂り入れましょう。
夏野菜もスパイスと上手に組み合わせれば、体を冷やす心配がありません。
おすすめのお茶
ハーブティー、紅茶、プーアール茶、鉄観音茶、ライチ紅茶、など
これらにおろした生姜を加えるのもおすすめです。
生活アドバイス
体を冷やさない習慣
服装にはいつも気を配りましょう。
冬は、首と手と足首をいつも保温します。
夏は、冷房がきいた場所と炎天下を行き来すると、血管がそのたびに収縮と拡張を繰り返して、血のめぐりが悪くなる原因になります。
いつも羽織ものやカーディガンを用意して、「寒い」と感じる前に着ましょう。
エアコンが効いた空間に長時間いる場合は、腹巻やカイロを!
そして、できるだけゆっくりと湯船につかりましょう。
運動で体を温め、筋力もアップさせる
体を動かさないでいると、熱の産生源でもある筋肉を衰えさせ、ますます冷えやすい体になってしまいます。
冷え性を治すためにも、血のめぐりをよくするためにも、適度な運動は必要です。
向かないスポーツ
水泳、アクアビクス。
水温がそれほど低くなくても、水には体の熱を奪う性質があります。
水泳やアクアビクスが趣味だという方は、膀胱炎などの症状が出たら、控えたり短時間にしましょう。